バリバリ伝説に出てくる「NSR500」

NSR500の基本スペック

NSR500は、2ストロークの500ccV型4気筒エンジンが特徴的なロードレーサーです。
NSR500はサーキット用のバイクですので、公道の走行はできませんでした。
もちろん市販化もされていなかったのですが、伝説的なバイクマンガの「バリバリ伝説」で主人公が運転していた事から今の40代から50代の方の憧れのバイクとなっておりました。

NSR500は、年々モデルチェンジが行われていて、初代のNSRは140psだったのですが、最終型になると200psを超えるモンスターバイクとして活躍しました。
NSR500の特徴といわれております1992年に投入された「ビッグバン・エンジン」は、4つあるシリンダーがほぼ同時に爆発して推進力に変えていた同爆タイプといわれるエンジンでした。
これまでの主流であったバラバラに爆発するエンジンとはことなり、直線のピークパワーとトップスピードは劣っておりましたが、非常にバランスのとれた扱い易いエンジンでした。

そのため、コーナー脱出時のトラクションが劇的に向上され、コーナリングスピードがバツグンにアップしました。
また、NSR500のビッグバンエンジンも恩恵を受けていたドゥーハン選手が、開幕から4連勝した事によって、他のライバル社のマシンもNSR500のビックバン・エンジンと同様の方式のエンジンを開発しGPの主流になりました。

NSR500のレプリカモデル

日本国内だけでなく、海外の方の中でもマニアの多いNSR500がレプリカモデルとしてSuter Racing Technologyが発売しました。
名前こそ「Suter MMX 500」だったのですが、まさにNSR500その物となっており、世界中で話題となりました。

Suter MMX 500は、NSR500のレプリカに相応しいスペックを誇っており、排気量576cc、2ストロークV4エンジン、127kgの総重量で195馬力となっております。
まさにSuter MMX 500は、現代のNSR500と呼ぶにふさわしいモデルとなっております。
この「Suter MMX 500」は、限定生産99台のみの販売となっており、お値段も約1480万円ですし、もちろん公道を走る事ができませんので、趣味で手に入れるのは難しいと言えます。

街乗りしたい方はNSR250R

NSR500に憧れている方が公道でNSR500に乗りたいという場合には、
NSR500のレプリカの市販車のNSRシリーズの中から選ぶのがおすすめです。
NSRシリーズの中でフラッグシップモデルになっているNSR250Rなどは、中古の玉数も多く、中型ですので比較的手を出しやすいモデルとなっております。
NSR250Rは、NSR500よりはスペックはもちろん落ちますが、45馬力、最大トルク3.7kgmと街乗りには十分すぎるスペックです。

すでに生産は終了しておりますので、中古での購入になります。
相場は状態によってまちまちで、30万円から250万円くらいまでになります。
250万円の物は新品未使用な物で、どこかのガレージで大事に保管されていたもののようです。規制前のレーサーレプリカを手に入れるためには、少しでも早く行動を起こすようにしましょう。