違法行為をしているバイクは無視が一番

ツーリング中ルーレット族を見かけた

バイクで走行する目的というのは、通勤や通学など、一定の目的地に到着するための乗り物として使用する場合と、ツーリングなどのように走りそのものや観光を楽しみとするものの2種類があります。
いずれも他の走行車に迷惑や負担をかけないという点では共通していますが、中には公共の道路をサーキットに見立てて危険な走行をしているライダーも見かけられます。
危険な走行をするライダーの中でも、最近特に注目を浴びているのが「ルーレット族」と呼ばれる人たちです。
ルーレット族というのは、公共の道路をサーキットのように見立てて猛スピードで走行するライダーたちのことで、90年代半ば頃から首都圏などで見かけられるようになりました。

関東エリアの首都圏高速道路には環状道路が多く、何回でも周回できるような設計になっているため、ルーレット族が夜間に好んで走行する傾向があります。
夜間は交通量が少なくなるとはいえ、サーキット気分で猛スピードで走行するバイクは他車にとっては迷惑であるどころか危険な存在でもあります。
取り締まりによって2000年頃からは下火になっていたルーレット族なのですが、この中に寄って夜間の外出が激減したことから、最近になって人気が急上昇しています。

ルーレット族と暴走族の違い

関東エリアではルーレット族という名前が浸透していますが、関西に行くと「環状族」という名称のほうが一般的です。
暴走族とルーレット族の違いは、ルーレット族はバイクを違法改造してむやみやたらに騒音を出すわけではないということです。
とはいえ公道を猛スピードで走行するわけですから、他の走行車の迷惑になるだけではなく、もちろん交通違反でもあります。

首都高速道路のほとんどの部分は時速60〜80kmまでのスピード規制が敷かれています。
ルーレット族の中にはスピードを出すために改造を行っているライダーも多く、違法改造は道路運送車両法で禁止されていますので、捕まればもちろん処罰の対象となります。

トラブルに巻き込まれないためには

ルーレット族が走行するルートは限られていますので、可能であればこういったルートを回避することによって、トラブルに巻き込まれるのを防ぐことができます。
環状道路の中でも特に「C1」首都高速都心環状線はルーレット族のメッカになっていますので、深夜に走行しなければならない場合にはルーレット族が好んで走るルートを避けることが大切でしょう。
時間的にも、ルーレット族が出現するのは深夜ですので、この時間帯はできるだけ避け、昼間に走行することが大切です。
万が一ルーレット族を見かけたら、決して面と向かっては対立せずに、できるだけ早く警察に通報するようにしましょう。